介護タクシーを初めて利用するときの流れと事前準備
公開日: 2026年5月22日
「介護タクシーを頼んでみたいけど、どうやって利用するのかわからない」という方のために、本記事では利用申し込みから当日の流れまでをステップ形式で解説します。介護保険を使う場合と自費で使う場合に分けて説明します。
介護保険を使う場合の流れ
介護保険で「通院等乗降介助」として利用する場合、以下の手順が必要です。
STEP 1:ケアマネジャーに相談する
まず、担当のケアマネジャー(介護支援専門員)に介護タクシーを使いたい旨を相談します。利用目的(通院先・頻度など)を伝えてください。要介護1〜5の認定を受けている方が対象です(要支援1・2は原則対象外)。
なお、介護保険適用の通院等乗降介助は、通院・選挙投票など「日常生活上または社会生活上必要な行為」に限定されます。旅行・外食・趣味の外出などは保険対象外です。また、家族の同乗は原則認められていません。これらの用途は自費での利用をご検討ください。
STEP 2:ケアプランに組み込んでもらう
ケアマネジャーが通院等乗降介助をケアプランに追加します。ケアプランの変更には一定の手続きが必要なため、初回利用まで数日〜数週間かかる場合があります。早めに相談しましょう。
STEP 3:事業者を選ぶ
ケアマネジャーから紹介してもらうか、ご自身で地域の事業者を探します。介護保険適用には2つの条件があります。
- 事業者が訪問介護(または居宅介護)事業所の指定を受けていること
- ドライバーが介護職員初任者研修以上の介護資格を持っていること
「介護保険対応ですか?」と問い合わせ時に確認しましょう。
STEP 4:契約・事前打ち合わせ
事業者と契約し、利用者の状態(車椅子の種類・移乗の可否・通院先の住所など)を共有します。
STEP 5:予約する
利用日の前日まで(事業者により異なる)に予約を入れます。予約時に伝えるべき内容は次のとおりです。
- 乗車日時・乗車場所(自宅住所)
- 目的地(病院名・住所・何科か)
- 帰りも依頼するかどうか
- 利用する車椅子の種類・サイズ
自費(保険外)で利用する場合の流れ
自費の場合は、ケアマネジャーを介さずに直接事業者に問い合わせることができます。利用目的・家族の同乗に関する制限もありません。
STEP 1:事業者を探す
当サイトや検索エンジンで地域の介護タクシー事業者を調べます。複数の事業者を比較することをおすすめします。
STEP 2:問い合わせ・見積もり依頼
電話またはメールで問い合わせ、利用者の状態・目的地・希望日時を伝えて料金の見積もりをもらいます。同乗する家族の人数も忘れずに伝えましょう。
STEP 3:予約する
利用日時が決まったら予約を入れます。乗車場所・目的地・車椅子の種類・同乗者の人数などを伝えましょう。
当日の準備チェックリスト
- □ 保険証・診察券・お薬手帳(通院の場合)
- □ 現金(支払い方法を事前に確認しておく)
- □ 車椅子の準備(充電・タイヤの空気圧など)
- □ 防寒・雨具(季節に応じて)
- □ 事業者の連絡先(当日の変更・遅延時のために)
当日の流れ
- ドライバーが自宅玄関まで迎えに来る
- 玄関から車への乗降介助(スロープ・リフトを使用)
- 車椅子の固定を確認して出発
- 目的地に到着後、降車介助
- 帰りも依頼している場合は終了後に迎えを依頼(または事前に時間を決めておく)
まとめ
介護タクシーを初めて利用する場合、介護保険を使う方はまずケアマネジャーへの相談からスタートしましょう。保険適用時は利用目的が通院等に限られ、家族の同乗は原則不可です。旅行・外食など目的を問わず利用したい場合や家族と同乗したい場合は自費をご検討ください。